小出輝美

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最初のカジノが稼動したときから、チップはギャンブル場での通貨単位として受け入れられていました。カジノ内では現金を使ってギャンブルをすることはできず、トークンを購入しなければなりません。

オンラインカジノでも当初はこの方法を採用していました。しかしここ数年、オンラインカジノの中にはトークンではなく、「クレジット」を使用するサイトが出てきています。これもトークンの仕組みとほぼ同じで、ただ形式が異なるだけです。

しかし、なぜカジノでは現金ではなくトークンを使うのか不思議に思ったことはありませんか？この記事では、その疑問にお答えします。

トークンの歴史 

まず、トークンの歴史と、トークンがどのように使われ始めたのかを説明しましょう。多くのギャンブル場で、いわゆるチップが導入されたのは19世紀のことです。チップが使われる以前のギャンブルでは、高級品や貴金属、お札、貴重な物品をチップの代わりとして使っていました。

しかしこれでは不便でしたので、実用性の高いトークンが使われ始めました。例えば、チップは紙幣よりも使い勝手がよく、耐久性にも優れています。また専用のトレイを使えば簡単に数えることができます。また、偽造や盗難の心配もありません。プレイヤーは本物のお金とは思えず、簡単にチップをゲームに賭けてしまうという効果もあります。

先に述べたように、多くのオンラインカジノでは、トークンは「クレジット」に置き換えられています。そのためトークンには様々な名称や用途が設定されています。また、多くのオンラインカジノでは、クレジットの通貨を選択することが可能で、ユーロ、ドル、ポンド、ルーブルなどの通貨でアカウントを開設することができます。

トークンを借りる

カジノでのトークンは、クレジットカードやその他の信用取引と同じような仕組みになっています。プレイヤーはゲームで現金を支払うのではなく、トークンを使用します。

トークンをゲームで使用し、ゲストはカジノでのゲームを楽しんだ後に会計を済ませます。トークンを借りることは現金を借りることと同じです。この習慣はブックメーカーに由来するものです。

初期のカジノ 

2,000年前のヨーロッパにも賭博場は存在していましたが、近代的なカジノが登場したのは16世紀後半、スイス、南フランス、北イタリアでのことです。

ヨーロッパがルネッサンスに沸いていた頃、多くの人がまだ現金を所有していませんでした。商人や貴族であっても、財産を高価な宝石に換えて所有していたのです。宝石類のほうが、身に着けられるし、より持ち運びに便利だったことが理由です。大都市の銀行家を訪ねることで、宝石資産を現金にすることができました。

当時は、多くの人がギャングなどが経営する怪しいカジノに騙されてしまっていました。金持ちのギャンブラーを騙してお金を奪い、後になって借金の返済を要求してきたのです。

しかしギャンブラーは、自分が騙されていることなど微塵も気づいていませんでした。このようなギャンブルで、多くの人が財産を売却し借金を清算することになりました。

現金を使うことが禁止されている

多くの国や地域で、ギャンブルは合法化されていますが、未だにカジノで現金を使うことを禁止する法律があります。その場合、カジノはトークンを発行しなければなりません。よって、プレイヤーは現金を得るためにプレイしているのではなく、トークンを得るためにプレイしているということになります。

カジノに行ったことがある方であれば、ゲームには現金を使えないことをご存知かと思います。プレイヤーは現金の代わりにトークンを受け取ることになります。実際に店舗型のカジノでは、プレイヤーは現金を使って直接賭けをすることを禁じられています。

その代わりチップと呼ばれるトークンを購入し、そのトークンを使って賭けを行います。もしゲームに勝利した場合にそのチップを換金してもらえるのです。複雑すぎるとお思いでしょうか？実際、私たちも複雑であることを認めざるを得ません。

では、なぜカジノはトークンを採用しているのでしょうか。

カジノチップとは？

このコインのようなアイテムの正式名称は、実はチップではなく「トークン」と言います。このチップという言葉は1000年以上前から使われています。木材に関連した古い単語から発展したもので、「刻んだ木片」や「木を削る」という意味からできた単語です。

チップという言葉が最初に登場したのは1840年のことで、当時ギャンブルゲームには木製のチップが使われていました。現在、カジノでは3種類のトークンが使われています。

無印のカラーチップを使うと、プレイヤーが自由に金額を決めることができます。例えば、50枚のトークンを購入し、それぞれのトークンを25ドルの価値とするなどと定め、ディーラーがその金額を記録するのです。

一方、金額が定められているチップもあります。これは主にカードゲームで使われるもので、チェックと呼ばれています。例えば、ディーラーに100ドル分の5ドルチップを依頼すれば、20枚のチップを受け取ることができます。

高掛け金のゲームでは、額面とシリアルナンバーが刻印されている長方形のチップを使うことが一般的です。プラークが正式名称ではありますが、チップと呼ばれることが多いです。また、多くのカジノではチップに店舗名を刻印しているので、そのカジノのゲームでしか使用することができません。

過去には、カジノトークンをカジノ以外の場所でお金として使うこともありました。しかし、これは違法行為なので注意が必要です。

カジノ以外でも使用されるトークン

株式市場をギャンブルに例える人は少なくありません。しかし、ギャンブラーがカジノでトークンを借りるのと同様に私たちは株式を借りて取引をしているのですから、そう驚くことではありません。

例えば、株式市場の投資家はプロバイダーから株を借りてそれを売却します。株の空売りをしているトレーダーは、安く買って高く売るためにこのような行動をとるのです。プロバイダーは、その費用をカバーするためにマージンコールの通知を行います。

一方で投資家は、最初に売却した貸し株をできるだけ安い値段で買い戻す必要があります。

カジノも同じです。実際のところ、カジノ側は損失をカバーできる見込みがある限り、プレイヤーがどれだけお金を使うかはあまり気にしません。そしてそのカジノは、プレイヤーが勝利したとしてもあまり賞金を払う必要はないのです。

クーポン券は、カジノ以外で使われるトークンの一つと言えます。政府機関やレストラン、小売店などでは、支払時に使用できるクーポン券を発行することがあります。しかし、クーポン券とカジノでのトークンには違いがあります。例えば、バウチャー券は無料の追加クレジットであり、利用者は金銭を支払う必要はありません。

カジノでのクーポン券は、登録時やボーナス・デポジットとしてよく目にすることができるでしょう。クーポン券と似たような仕組みですが、オンラインカジノではもっと一般的になっています。店舗型のカジノでは、クーポン券の使用でドリンクや食事が無料で提供されるという特典しかありません。